
仮想通貨に興味がある。
でもメリットやデメリットがわからないから教えてほしい・・・。
とお考えではないでしょうか?
仮想通貨を始める前にメリット、デメリットを知っておくことは、
資産を守るために大切です。
この記事では初心者でも理解しやすいように
以下のポイントで解説します。
- 仮想通貨とは何か?価値がある3つの理由
- 仮想通貨の7つのメリットとは?将来性はあるのか
- 仮想通貨の4つのデメリットとは?価格変動は大きい
- 仮想通貨が危険といわれる3つの理由。レバレッジ取引には手を出すな
- 仮想通貨はやめたほうがいい人2選。勉強する気のない人

少し長くなりますが、最後までついてこれる人だけが、仮想通貨での失敗を避けられる人です。
ブックマークして、ぜひ最後まで読んでください。
目次を活用してください👇
仮想通貨(暗号資産)とは
仮想通貨とは何か
まず仮想通貨とは何か、法律をかみ砕くとこんなイメージです。

法律の記載と、簡単な解説をしましょう。
支払いに使え、法定通貨と交換できる
(1)不特定の者に対して、代金の支払い等に使用でき、かつ、法定通貨(日本円や米国ドル等)と相互に交換できる
日本銀行HP より
ここは、解説は不要でしょう。
代金の支払いに使える、ところは少しずつ増えています。
例えば、ビックカメラやHIS、メガネスーパーで支払いに使えます。
記録され、移動できる
(2)電子的に記録され、移転できる
日本銀行HP より
仮想通貨は、手で触れられる現物が存在しません。
電子的に発行・記録されます。
そしてある人から別の人に渡す(移転)することができる、という性質があります。
『電子マネー』を想像してもらえればOKです。
電子マネーとは違う
(3)法定通貨または法定通貨建ての資産(プリペイドカード等)ではない
日本銀行HP より
”電子マネーを想像すればいい”と言いましたが、少し違いがあります。
仮想通貨は、日本円を元手に手に入れますが、元手になった日本円の価値を維持しません。
例えば、仮想通貨の価格が変動すると、日本円に換算した価値が増えたり減ったりします。
これが、法定通貨建てではない、ということです。
一方で、
電子マネー(PayPayやSuicaなど)は、日本円を元手に手に入れ、日本円と同じ振る舞いをします。
つまり、元手の日本円(=法定通貨)と同じ価値を維持しますよね。
これが、法定通貨建てである、ということです。

Suicaに入れた1万円が、翌日9,000円になっていたら、Suicaマネーの発行元であるJRに文句を言いましょう笑
ここまで、仮想通貨とは何か、
・支払いに使え、法定通貨と交換できる
・記録され、移動できる
・電子マネーとは違う
ということを説明しました。
次に、「仮想通貨って、なんで支払いに使えるような価値があるの?」
という疑問を解決しましょう。
仮想通貨に価値がある3つの理由

仮想通貨の前に、
円やドルになぜ価値があるかを簡単に説明します。
通貨の本質は「信用」です。
つまり、みんなが円やドルに
価値があると信用しているから、価値があります。

何を言っているかわかりません…涙

そうですよね。でも、なぜかあの紙切れを信用している。
ここは事実なので、今は”信用に基づく”、がわかって下さればOKです。
では仮想通貨(ビットコイン)の「価値=信用」は
どこから生まれるのか。
3つ説明します。
偽造、改変できない

1つ目の信用を生む理由は、
偽造、改変できない、です。
ビットコインは、ブロックチェーン技術によって、
みんなで取引を承認し、かつ監視しています。
”仮想通貨とは何か”で説明した「記録」に加えて、”監視”の機能もあります。
記録を偽造したり、改変すると、すぐにばれてしまうのです。
例えば日本円では、紙幣の偽造防止モザイクがあったり(偽造しづらい)、給料の支払いに帳簿を付けること(改変しずらい)を義務付けています。
補足:ブロックチェーン技術については、別の機会で勉強することにしましょう。
特定の国や人の支配を受けない
2つ目の信用を生む理由は、
特定の国や人の支配を受けない、です。
ビットコインは、誰かが大量に発行したり、流通量を減らすことはできません。
プログラムに従い、10分ごとに一定のコインが新たに発行されるだけです。
円のように国が崩壊しない「信用」があるのであれば、ビットコインのように特定の人や国がコントロールできないというのも「信用」になります。
有限である
3つ目の信用を生む理由は、
有限である、です。
ビットコインは2100万枚の発行上限があります。
*上限に達するのは2141年
ビットコインはデジタルデータなので、
無尽蔵に増やすこともできそうですが、
上限があるがゆえに貴重であり価値があるのです。
ここまで、仮想通貨に価値がある理由3つ
・偽造、改変できない
・特定の国や人の支配を受けない
・有限である
を説明しました。
では次に本題の、仮想通貨のメリットを学習しましょう。
仮想通貨の7つのメリットとは?

仮想通貨のシンプルな7つのメリットは、
- 24時間いつでも取引ができる
- 小額から投資ができる
- 送金の自由度が高い
- 分散投資になる
- 将来性がある
- 国を超えて利用できる
- 決済の手数料が安い
です。
24時間いつでも取引ができる
仮想通貨は、24時間365日、いつでも取引可能です。
株式や為替のように朝や夜、休日、祝日はマーケットが休み、ということがありません。
時間の制限がなく、ライフスタイルに合わせて取引ができるのはサラリーマン、主婦など日中に自由な時間が少ない方に、メリットがあります。
また、手元資金が急に必要になったとき、仮想通貨なら24時間空いているマーケットで売却すれば、すぐに資金を準備することができます。仮想通貨が、そのまま資金として使える可能性もありますね。
株式だと、マーケットが空くまで待つ必要があるので、必要な資金をすぐに準備できない可能性があります。
小額から投資ができる
仮想通貨は、小額から投資できます。
具体的には、多くの仮想通貨が500円から購入可能です。
余ったおこづかいを、500円玉貯金の代わりに仮想通貨に投資することもできる。
また、少額から始められるので、価格の下落ダメージが少なく、投資に慣れることができるメリットもありますね。
送金の自由度が高い
送金の自由度が高いため、仮想通貨は金融システムを変える、と言われています。
法人、個人を問わず送金する機会は多くなっています。
そこでネックになる、「送金にかかる時間」「送金の手数料」「外国の場合は為替」を仮想通貨はすべて解決してくれます。
- 送金にかかる時間は、24時間いつでも十数分で完了します。既存のシステムでは窓口時間に制限がある、自分と相手が利用している金融機関でのタイムラグなど、数日かかることもあります。
- 送金の手数料は、約0円~1,000円です。既存のシステムでは、振込手数料で数百円、外国への送金の場合、約1,750円~8,000円の手数料がかかります。
- お互いに同じ通貨を利用しているので、為替はありません。既存のシステムでは外国への送金の場合、外貨に換えるための手数料が必要です。
外国から商品を購入する、海外で働いて母国へ送金する、こんな個人・法人が増えるほど仮想通貨の利用者も増えます。
分散投資になる
仮想通貨を持つことで、分散投資(リスクを分散)することができます。

上の図は円の価格推移で、円の価値が下がると下落します
2021年から2022年07月は、
円の価値が強烈に下がっています。
これは、円を持っていると相対的に貧乏になっている、ということです。
ではビットコインの価値はどうか、というと、ほとんど横ばいです。

仮想通貨は日本円とは価値が連動しません。
なので、仮想通貨を持つことで、価値が下がりにくい資産を持てるかもしれない、ということです。
国を超えて利用できる
仮想通貨は、海外でも利用できます。
例えば、海外旅行で仮想通貨が活躍するのです。
海外に行くときは空港などのExchangで、日本円を行先の国の通貨に交換しますよね。

たくさん外貨に交換すると余って困るし、少なすぎると現地でお金が無くなる…。
こんな経験をしたことがある方もい多いでしょう。
仮想通貨が使えるお店が増えれば、訪問先の通貨に交換、が必要なくなるかもしれませんね。
実際、エルサルバドルと中央アフリカは、2022年にビットコインを法定通貨にしました。
決済の手数料が安い
決済(=送金)の手数料が安いのが仮想通貨の特徴です。
送金の手数料は、約0円~1,000円。
送金量が多くても増えることはありません。
一方で、クレジットカードの場合、店舗が1~5%を負担しています。
100万円の売り上げがあっても、5万円はクレジットカード会社のものです。
手数料が安いことは、店舗にとってメリットが大きいといえるでしょう。
将来性がある

6つのメリットもふまえて、仮想通貨には将来性がある、と考えています。
仮想通貨は生まれたばかり
ビットコインに価値が生まれたのは2010年。
生まれてから12年と、まだ未成熟な資産です。
例えばAmazonは2000年、Appleは1984年に誕生しました。
これらの企業は、人類全体に普及して株価はまだ上昇中です。
ビットコインは、これからもっと人類に普及して価値が上昇すると思います。
アメリカで大統領令が発行
2022年3月、「デジタル資産規制について全政府的アプローチをとる」というアメリカ大統領令が発行されました。
つまり、「得体の知れない仮想通貨」を「法律が整備された資産」にしようぜ!という号令です。
今まで敬遠していた人も、参入しやすくなりますね。
ここまで、仮想通貨の7つのメリットを解説しました。
疲れたらブックマークして、後で読んでもOKですよ。

次の章からデメリット、危険といわれる理由、仮想通貨に向いてない人を解説します。
仮想通貨の4つのデメリットとは?

仮想通貨のシンプルな4つのデメリットは、
- 価格変動が大きい
- インターネットが必要
- 税率が高い
- 国による価値の保証がない
です。
価格変動が大きい
仮想通貨は、価格変動が非常に大きいです。
つまり、1万円を投資したら10万円になることもあれば、1,000円になることもあります。

特に2021年末からは、下落が激しいですね。
下落には理由があり、ウクライナの紛争による情勢の不安定化、米国のインフレに伴う金融緩和の終了です。これが落ち着いてくれば、また価格は上昇してくると考えています。
ただし、資産の全てを仮想通貨にすることはおすすめしません。
インターネットが必要
仮想通貨の取引や送金には、インターネット環境が必要です。
そのため、スマホがオフラインであったり、電池切れだと利用できません。
全資産を仮想通貨だけにしない、ことが回避策になります。Suicaなどの電子マネーと同じですね。
税率が高い
仮想通貨で確定利益(=仮想通貨が値上がりしたときに売った)が20万円以上ある場合、利益に対して最大55%の税金がかかります。
税率が高すぎるので、株式と同じ20%課税にという議論もされています。
この記事を読んでくださっている方は、資産形成・長期投資として仮想通貨に興味を持っている方だと思います。なので、短期での利益ではなく、長期の目線ならあまり気にしなくてよいデメリットでしょう。
議論が減税に進むことに期待したいですね。
国による価値の保証がない
仮想通貨は、価値を保証してくれる国家がないです。そのため、価値の変動が大きくなるのは説明しましたね。
日本円は法定通貨であり、その価値を維持するように日本銀行が発行量を調整しています。そして、国内であればどこでも決済に利用できます。
日本銀行が発行量を調整しているので、価値が大きく変動することも少ないです。
*2022年の円安は日本銀行が円をたくさん発行しているから

ここから解説は終盤です。
仮想通貨が危険といわれる理由

「仮想通貨は危険」という人もいます。
なにが危険なのか、3つ知っておきましょう。
ハッキングのリスクがある
日本の取引所では、ハッキング(ハッカーに盗まれる)が4回ありました。
ハッキングされた資金は取引所から利用者へ弁償されることもありますが、資金を失うリスクはあります。
事件日 | 取引所 | 盗まれたコイン | 被害額 |
---|---|---|---|
2011年6月 | マウントゴックス | ビットコイン | 470億円 |
2018年1月 | コインチェック | ネム | 580億円 |
2018年9月 | ザイフ | ビットコインなど | 176億円 |
2019年7月 | ビットポイント | ビットコインなど | 64億円 |
仮想通貨の価値がなくなることがある
仮想通貨は、数万種類が発行されています。
そして中には、価値が暴落し上場が廃止される(つまり、価値がなくなる)ことも。
例えば、1ドルと同じ値動きをする「UST」という仮想通貨は、2022年に大暴落し、上場が廃止されました。有名な仮想通貨だったので、大きなニュースになりました。

レバレッジ取引ができる
レバレッジ取引は、あなたが「もっている資金以上の金額を取引」できる取引方法です。
例えば、10万円を持っているときに、50万円分の取引ができます(=レバレッジ5倍)。
うまく取引できて、50万円が100万円になったときは、差額の50万円があなたのものになります。
取引に失敗して、50万円が25万円になったときは、差額の25万円を払うことになります。
あなたは10万円しかもっていないので、差額の15万円は払えませんよね。
持っている資金以上の金額を取引する、レバレッジ取引のリスクをわかっていただけたでしょうか。
現物取引(持っている資産と同じ金額の取引)にしましょう。
次が最後のパートです。ここまできたら、最後まで一気に読み進めてください!
こんな人は仮想通貨の投資に向いていない

お金をかけすぎてしまう人
仮想通貨への投資にお金をかけすぎてしまう人は、
投資に向いていないかも知れません。
仮想通貨への投資は
資産の約10%にしておくのがおすすめです。
理由は2つあります
- 集中投資は高リスク
- ギャンブルしたいのではない
集中投資は高リスク

集中投資していた対象が暴落すると、
資産が一気に減少します。
日本円だけを持ってる人は、
2022年の急激な円安で
資産が2割ほど減少しています。
仮想通貨だけ、現金だけ、株式だけ
という集中投資は避けましょう。
ギャンブルしたいのではない
集中投資はギャンブルです。
仮想通貨で一発逆転したい人は別として、
私が情報を受け取ってほしい人は、
「自由な時間を増やすために、お金の不安を減らしたい。」
という人です。
ギャンブルでお金の不安は減りません。
正しく学んで、分散投資するようにしましょう。
少しも勉強する気のない人

仮想通貨について、
少しも勉強する気のない人は
投資はやめておいた方がいいです。
損しても学ばず、
せっかくの資産を失うかもしれないから。
ここまで読んで下さったあなたは、
きっと「勉強する気のある人」でしょう。
仮想通貨の投資に向いてない人(お金をかけすぎる人、少しも勉強する気がない人)を解説しました。
お疲れさまでした。
ここまで読んでくださって本当にうれしいです(#^^#)
まとめ
仮想通貨のメリット、デメリットを解説しました。
あなたの資産を守るために、リスクも正直にお話ししております。
- 仮想通貨とは何か?価値がある3つの理由
- 仮想通貨の7つのメリットとは?将来性はあるのか
- 仮想通貨の4つのデメリットとは?価格変動は大きい
- 仮想通貨が危険といわれる3つの理由。レバレッジ取引には手を出すな
- 仮想通貨はやめたほうがいい人2選。勉強する気のない人
役に立ったな、とおもったら友人やSNSに紹介してもらえると嬉しいです。
また次の記事でお会いしましょう。
仮想通貨のよくある質問
仮想通貨はどこに保存されていますか?
あなたのインターネットの口座(ウォレット)に、電子的に保存されています。
仮想通貨を始めるのに資金はいくら必要ですか?
口座開設は無料です。
取扱所では、口座開設で仮想通貨をプレゼントしてくれるキャンペーンがあります。
資金ゼロでも始められるので、見逃さないようにしましょう。
仮想通貨を始めるために窓口に行く必要がありますか?
窓口に行く必要はありません。
口座の開設はインターネットの手続きで完了します。
おすすめの銘柄はありますか?
おすすめ、というわけではありませんが、聞いたことのない銘柄は避けるほうがよいでしょう。
CoinMarketCapで仮想通貨の取引量ランキングを見ることができます。
ちなみに1位はビットコイン、2位がイーサリアムです。
聞いたことのある銘柄でも、取引量TOP20になければ、価格が下落傾向にないか調べましょう。
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