
ボルダリングやクライミングでケガをしてしまうのが心配です。
ケガに備えて、どんな保険に入るのがいいのか教えて下さい。
という質問に回答!
まずは結論からお伝えします。
- ロープクライミングをやるなら、個人賠償責任
- ボルダリングだけなら保険に入る必要性は低い
- 山岳地域でクライミングをするなら遭難対策
- 私は個人賠償と遭難対策がセットのココヘリに加入
では理由と事例、メジャーな保険を説明します。
保険に加入するべき人

- リードクライミングのビレイヤーとクライマー
- アルパイン、アイス、シャワークライミングをする人
理由

クライミングの保険で最も考慮するべきことは、個人賠償責任です。
理由は、自身の責任で他者(もしくは他者のモノ)に被害があった場合、金額が非常に大きく支払いが大変だから。
自身の怪我や障害は社会保険である程度カバーできます。
賠償責任が必要になる事例

- ビレイで、ロープの操作ミスでクライマーに怪我を負わせてしまう
- 落石により、他パーティーが怪我を負った
- フォールして、ビレイヤーとぶつかってビレイヤーが怪我をした
このような不慮の事故で、自身の責任が問われることが考えられます。無保険で、相手に賠償ができない状況は、ハッピーではありません。
「訴えない」といってくれた場合でも、「保険があるから大丈夫」といってあげたいですよね。
自身に責任がなさそうでも、相手の訴えで賠償責任が生じる可能性があります。
保険は必須ではない
- ボルダリングのみやる人
理由

ボルダリングでは、上記した責任が発生する状況が起きにくいです。
そのため、発生確率の観点から、保険加入が必須とは言えません。
※自己責任、自己判断でお願いします
個人賠償以外の要素

遭難対策費
山岳地帯の救助のために、遭難対策保険に入っておきましょう。
- 雪山では民間の登山協会が、救助に参加することがある
- これらの活動は、対価が発生し、かつ結構高い(例:一人1万円+宿泊費)
- 長期の捜索ではヘリ費用が莫大になる
- 残された家族が支払い義務を負う
ボルダリングのみであれば、まず必要はありません。
山奥に入る可能性は低い。自力で道路まで下山できれば救急車を呼ぶことができます。
怪我や死亡の保険
こちらはあなたの置かれている状況により、必要性が異なります。
独身
社会保障(負担限度、障害年金など)でしのぐことができるでしょう。
家庭を持っている
残された家族が遺族年金ではやっていけない場合には、保険を検討してください。
自身の所有物の保険
まず必要ありません。
- 起きる確率が低いこと
- 金額が大きくない
保険の手続きをする時間がむしろむだで、保険金を節約するほうが安いです。
保険サイトリンク
大事なことなので再度かいておきます。
- 現在加入している保険でカバーできていないかご確認ください(クレジットカード等)
- 個人賠償責任のみカバーできていればいい
- 保証が別の保険と重複していたら解約を検討してください
▶COCOHERI(14万人が加入する一番メジャーな山岳保険)
※今だけクーポンコード(60674)の利用で入会金無料!!
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まとめ
まとめです!
- ロープを利用したクライミングを行う人→賠償責任保険にはいりましょう
- ボルダリングのみ→社会保険でカバーできるので、保険加入の必要性が低いです
- 山岳地帯で活動する→遭難対策費をカバーできる保険にはいりましょう
- 保険は最小限に!
- 確率は低くても、起きた時の破壊力が高いものをカバー!
ということで保険の紹介をしました。
保険商品の勧誘をしたり、不要だ!といってるわけではないので、
個人の状況に合わせて慎重に選んでくださいね。
参考になれば幸いです。
ではまた!
追記
セルフレスキュー技術がまず足りてないな、と思った方はこちらの書籍がおすすめです。
2021年の販売で、
- 山岳地帯でのクライミングに求められる「救助技術」にフォーカス
- 事故などのトラブルが発生してしまった場合の回避
- リスクを少しでも低減させる知識や技術の学びを支援
- 技術を「知っている」だけでなく、なぜそうするのかを理解したうえで他人に「説明(伝授)できる」こと
- さらに、よりすぐれた技術の開発に向けて「議論できる」クライマーの育成が狙い
やや難しい内容も含んでいるが、三人体制で訓練するととてもためになると思います。
なぜ三人か?
三人目が練習時には、墜落防止のバックアップ者になり、さらに複数いることで議論と理解の幅が深まるからです。
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