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低脂肪
トライ6日目 20201212 TR
今日は歴史が変わった。なんと最初のクロスムーヴが止まりました!
前に岩場でお会いしたペアの女子にお誘いいただきソロを回避し、いざひたすらの氷川へ。ソロはロープの流れを気にしながらムーヴをおこすので、動きがぎこちない。
今日はTRなので思いっきりムーヴをおこすことができる!おしゃべりしながらゆっくりと岩場までアプローチ。今日も岩場には我々だけなのでのんびりと準備して、のんびりとトライします。
右手ガストンをマッチしてからの左手クロスは今日も止まる気配がない。
一度おりて再トライ。今度は自然に体が伸びてクロスをサクッとキャッチした。えぇ?!えっと、、えっと(汗)次のことを考えてないので動けず、ビヨ~ンと落ちてきた。
とまったぞ!と盛り上がるもなぜ止まったのかわからない。ビレイヤーによるとガストンマッチはしていなかったらしい。(記憶にない)
今の感触を忘れないうちにもう一度!
とトライするもなぜ止まったのかわからず、体は以前の【落ちる動き】に戻ってしまった。
まず結論からお伝えすると、この後2日間は再びクロスムーブが止まることはなかった。(鬱)
ビレイヤー様によるとクロスを出すときの体の位置が違うらしい。気持ちいい保持感の位置まで行くと体の位置が落ちているようだ。
つかみかけたのになんだよ~、と言いたくなるがたったの一度のマグレでも自分には大きな前進でやる気を出させるには十分でした。
あとはトラバース、激フラッキング、左手とばしなどをひたすら練習する。このあたりの精度は70%といったところかな。最終局面の左足ヒールからの左手ドンは50%くらいになってきた。それでもかけ合わせると35%の確立しかないのでもっと上げていかないといけない。
クロスのところは録画しておけばよかったということに気づき、以降の日はほぼすべてのトライを録画した。(ここから2日はクロスムーブできてないけど)
帰り際、ビレイヤー様から頼もしい?言葉をいただく。
「明日も来ませんか?」
つ、強すぎるぜ色々と…。こういう環境にいれることはチャンスだから逃せない、と二つ返事でOKした。
トライ7日目 20201213 TR
うん、指も背筋も痛いし体も重いぞっ☆
こういうところだ。こういう日に登ってこそ強くなるんだ。今まではこんな日に登ろうといってくれる人はいなかった。今日で生まれ変わる!
奥多摩駅で合流したパートナー様は、なぜか既に疲れが見えるが二人で黙々と屏風岩までのアプローチをこなす。C峰のてっぺんがこの日あたりから居心地のいいマイホームに思えてきた。
TRをセットしてからお互いにファーストトライをどうぞどうぞと譲り合う。
どうやらお互い疲れ果てていてちょっとでも長く休みたい作戦が発動していた模様。
そして結局、女子に先に登らせるという弱々なワタシ。今日で生まれ変わったのは、アプローチだけはこなす心だったのか。
1トライ目は意識しすぎて腰の入り方が超キモい☆ 動きになりクロスを出すこともなく終了。2トライ目は左手のよせで落ちるというヨレっぷりで、自分の弱さに嫌になる。なんだか今日はクロスの体勢をつくる時に腰がカクッと右に入ってしまう。
そんなトライを繰り返していると疲れてきたので1便目は終了。
そして2便目以降もクロスの手を出すことすらままならず落ち続けた。
印象が悪くなりそうだったのでその先のムーブを中心に練習してこの日は早めに下山した。
結論は2日連続の氷川屏風岩はかなりキツいしもうやらないだろうということw
トライ8日目 20201220 TR
先週のパートナー様は氷川は封印ということでまたソロになってしまった。一人黙々と氷川のアプローチをこなし、今日もポツンと一人岩となる。
前回のTRソロで要領が掴めているので準備は早かった。どうせ一人なんだから次の人のことを考える必要もないし好きなだけ練習してやろう。
1便目は動きを確かめる程度にやってみたがやはりクロスの手を出す前に落ちてしまう。前回の悪いイメージが刷り込まれてしまったのかもしれない。
2便目からは壁に日が入り暖かくなってきたので動けるようになってきたのかクロスは出せるようになってきた。最もポケットに近づけたのもこの辺りのトライで、ポケットの縁に指が触れたのがこの日の最高地点となりました。
上部を練習しているとguriguriの開いたカム部分にロープが噛んでしまって流れなくなってしまう現象に見舞われてあまり練習できなかった。グリグリ2はここがソロをやる時に欠点になるんだろうなと理解して、その部分の構造が良くなっいる新しいグリグリ3を買うことにした。(もはやソロが前提になってるw
ソロの時は待ちもないし、サクサクと練習して下山する時間も早い。この日はうちの近くのステーキを食べに行った。
トライ9日目 20201226 TR•Lead
今日は午後から用事がある。仕事なら最悪サボればいいが←
そうもいかないのが今日の用事である。何かというと夕方に飛行機に乗って屋久島に飛ばなければいけないのだ!毎年恒例のソロ屋久島ボルダーツアーに行く。
12時半に奥多摩駅を出発なので、遅くても12時には下山を開始しなければならない。更に逆算すると、11時半にはクライミング終了といったところか。
後日この話をしたところ「鬼だな(頭がおかしい、の意訳だと思う)」と言われてしまったが、自分でもだいぶおかしくなっていたと今なら思う。
更にソロとくればちょっといっちゃってる人のレッテルを貼られかねないが、いたって普通のクライマーである。書いてることはおかしいが、会えばわかる。ハズ。
そんなこんなで早めに岩場に到着すると、まさかの先客がいた!こないだお会いしたご夫婦だ。ロープをお借りしたいことや今日の事情をお話すると、優しくも優先で登らせていただいた。
私はこのご夫婦が大好きだ。この日以降も、一人でフラフラやってくる私を大いに助けてもらった。お返しを何もできてないけど…
壁は完全に日陰だがとりあえず1便目をTRでやってみる。キンキンに冷えてやがる壁は、フリクションがとても良く感じた。
右手ガストン、左足を上げて右足はブラン、左手を寄せて右足をセット、体を右にずらして左手を伸ばす、、伸ばす、とポケットをキャッチした!
突然の出来事にここからアドリブムーブになる。TRだとクロスとれたとして〜の体勢になれないので、全く練習していないことをやり始めた。
右足を上げて、右手を解除して左足とやじろべえのバランスに、左足を解除すると同時に右手をガタガタのカチヘ!とまった!
「あぁ止まれる!」
これがこの瞬間にでた言葉でした。興奮しすぎていてよく覚えていませんが、この日のこの瞬間にすべてのムーブをバラすことができた!
1ピン目のヌンチャクを解除するのを忘れてトラバースポイントまで来てしまったのでここでテンション。できる、できるぞこれは!
興奮も冷めやらぬままに降りてきて少し休み、すぐに2トライ目を始めることにしました。なんてったってこの感触を忘れるわけにはいかない。
そして2トライ目はガストン、左手の寄せ、クロス、足上げて〜のクリップ解除(よく解除までやったな…)、トラバースをこなして2ピン目も解除、三角穴を右手で縦持ちしてヒールをかける体勢、、の直前で寒すぎて指の感覚がなくなりテンション。
TRではあるがあと一手が止まれば実質終了の地点に迫る。突然こんな状況になり自分でもびっくりしたが、今日までの努力が実を結んできた結果だと思います。
ここまで来てしまうとTRに頼る理由はなくなってしまった。ついにリードでのトライをすると決意したのでした。しかも今日、やる。
少し休み、1ピン目をプリクリ状態にしてもらってトライの準備をする。心が高鳴っているけど高揚ではなく緊張からだ。クロスのあとのムーブは、2ピン目の前に落ちたらどうなる、最後まで抜けられないとTRを再セットする必要もあるぞ。
こんなことをモヤモヤと考えながらシューズの紐をきつく結ぶ。よしやろう。
核心の始まる左手カチまではスムーズだ。右手ガストンもヨレはあるが持てている。右足をセットしてクロス〜がとれなーい!! あれれ〜?
ここで落ちて気づいたことがあるが、1ピン目周辺だけの探りであればTRじゃない方が振られや落下もなくて良さそう。
やばい時間がない。どうしようと思いながら降りてくると「もう一回やりなよ」といっていただけた。今までのコミュニティならすでにロープは外しているが、これも新たな出会いで生まれたチャンスだと思いもう1回やってみることにした。
少し休んでもう1度トライしたがやはりクロスができなかった。休憩の間隔も短かったしクロスは1日2回までが今の自分の限界なのだろうと考え、悪いイメージを刷り込まないためにもここで終了とした。
こうなるとご夫婦(旦那さん)のトライのためにはTRをかけ直す必要があるが、時間が迫っていることを察知していただいたのもあってTRの再セットはしなくても大丈夫だと言っていただいた。目指すならこんな大人になりたいとずっと思っている。
多少の悔しさと心残りを置いて急いで下山し、自宅への列車に飛び乗ることができた。
屋久島(おまけ)
屋久島には2010年から登山で3回、クライミングで4回かよっている。
特に2020−21のボルダーは調子が良く1級2つと、初段1つ終わらせることが出来た。平地で雪が降ったりと寒めの日が続いたが、あいだに登山を挟んだりして充実していた。
ただ毎日、低脂肪の全ムーブを2回以上は反芻するほどに、低脂肪への想いが消えることはなかった。
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